スーツに似合う帽子
スーツのようなフォーマルなスタイルにも帽子は似合う。昔はスーツと帽子はセットのような考え方であったのが、近年ではスーツと帽子は切り分けられて考えられるようになってしまった。どのようなものがスーツに似合うのかを考えてみたい。
ビジネスや通勤用としての帽子
メンズ・男性(春夏)
ストローハットやパナマハットなどはスーツに似合います。特にフォーマルな印象のあるパナマハットややや質の良いストローハットのほうがスーツに合いやすいでしょう。網目が荒いとラフでカジュアルな印象になりがちなので、網目が細かく、素材もラフィアなどでなくシゾールなどのほうが高級感があってよいでしょう。麻素材のハンチングやキャスケットなども上品でおすすめです。
パナマハット
ホワイトパナマCAIRO 4cmフラット
レッターの夏定番、本パナマハット。高級パナマ草のキメ細かな編み目が光沢感ある仕上がりに。真っ白の帽体に、アクセントラインの入った黒のクログラン・リボンがおしゃれに映えます。リボン下に巻いてあるゴム紐は落ちても風で飛ばないようにするためで飾りボタンをシャツのボタン留めの部分につけます。
ストローハット・ペーパーハット
フェドラハット・ジャック
ペーパーの中折れハット。シンプルな仕上がりで幅広く合わせられます。1つは持っていたい定番のハット。やや軽めの素材なのでカジュアルなスーツの方が似合います。こちらはスベリの内側でサイズ調整も可能です。
中折れハット
カンゴール・トロピック・プレイヤー・ハット/KANGOL
カンゴールの春夏のハットとして定番のトロピックプレイヤー。カジュアルなシーンでもスーツを着るようなフォーマルなシーンでもかぶることができます。サイズ展開も豊富でSサイズ(56cm)、Mサイズ(57.5cm)、Lサイズ(59cm)、XLサイズ(60.5cm)、XXLサイズ(62cm)と5サイズあります。春夏と言わずにオールシーズンかぶれるようなアイテムなのでひとつ持っておきたいところです。
メンズ・男性(秋冬)
ウール素材のフェルトハットが似合います。そのほかはボーラーハットなどでもいいでしょう。フェルト素材のフォーマルなイメージのものがスーツに合います。通勤用のものとしてはニット帽やイヤーマフ(耳当て)といったものが実用的でいいかもしれません。自転車通勤の場合であればイヤーマフやキャップが良いかもしれません。
フェルト中折れハット
フェルトハット/THE FELT HAT
シンプルなフェルトのハット。ベーシックなかたちでいろいろな人に似合う帽子となっています。コーディネートもしやすいために定番アイテムとしてひとつもっておきたい帽子です。大きいサイズや小さいサイズもあります。
ポケッタブル 中折れフェルトハット 58cm 62cm
折りたためるシンプルなスタイルの中折れフェルトハット。被らないときはコンパクトにたたんでカバンにしまっておくことができます。長時間、折りたたんだ状態でシワがついてしまっても、形状記憶なので大丈夫。スチームアイロンの中温できれいに元の状態に戻ります。上質なウール100%、程よい厚みのフェルトハットです。
ボーラーハット
フォーク・ボーラーハット/FORK BOWLER HAT
シンプルなボーラーハットです。丸みのあるトップの帽子は最近人気のあるかたちとなっています。結婚式のようなフォーマルな場所にでも使える帽子なので、いろいろなコーディネートが楽しめます。
ポケッタブル フェルト ボーラーハット 58cm 62cm
折りたためるシンプルなスタイルの秋冬向けボーラーハット。被らないときはコンパクトにたたんでカバンにしまっておくことができます。長時間、折りたたんだ状態でシワがついてしまっても、形状記憶なので大丈夫。スチームアイロンの中温できれいに元の状態に戻ります。
ポークパイハット
ポケッタブル フェルト ダイヤモンドハット 58cm 62cm
折りたためるシンプルなスタイルのフェルトハット。トップのかたちを上から見るとダイヤモンド型(ひし形)になっています。被らないときはコンパクトにたたんでカバンにしまっておくことができます。長時間、折りたたんだ状態でシワがついてしまっても、形状記憶なので大丈夫。スチームアイロンの中温できれいに元の状態に戻ります。上質なウール100%、程よい厚みのフェルトハットです。
レディース・女性(春夏)
皇室などではキャペリンハットやオーダーメイドでつくられたボリュームのあるツバ広のハットなどがかぶられることがありますが、日常の通勤用としては少し合わないかもしれません。日よけであれば通常のツバ広の帽子や、場合によっては日傘などのほうが実用的かもしれません。
レディース・女性(秋冬)
正式な場所ではトークやベレー帽のほうが似合いますが、日常の通勤であればイアーマフ(耳当て)などが無難かもしれません。
結婚式・冠婚葬祭など
結婚式・新郎
夏であれば、パナマハットやストローハットなどのハット、冬であればフェルトハットなどが似合います。結婚式で白のタキシードなどであればホワイトのパナマハットなどでしょうか。
結婚式・ゲスト(男性)
結婚式であれば、かぶる前に事前にかぶっていってもよいか新郎新婦に確認をとっておくほうがよいでしょう。あくまで主役は新郎新婦です。自分が目立ちすぎてしまわないように配慮しましょう。また室内や会食時などは帽子をとるのがマナーです。二次会の場合であっても室内ではクロークに預けるのがベストです。
フェルト中折れハット
ベイリー・ロールブリム・シルクハット・ICE /Bailey
根強い人気のベイリー・シルクハット。別名トップハット。クラウンは14cmと程よい高さで、フォーマルはもちろんタウンユースにも使えるおしゃれアイテム。M(57.5cm)、L(59cm)、XL(60.5cm)。つば4.5cm。羽根付き。アメリカ製。
結婚式・新婦
最近では新婦も式の時に帽子をかぶる場合があります。トークなどオーダーメイドでつくれる場合もあります。ウェディングドレスにあわせるためにも衣装や結婚式場のコーディネーターに聞いてみると良いと思います。
結婚式・ゲスト(女性)
海外でなく、日本の場合はゲストの女性が結婚式で帽子をかぶることはあまり定着していません。二次会のパーティーであってもかぶる人はまだまだ少ないでしょう。あくまで花嫁が主役ですので、目立つように派手になりすぎないほうがいいかと思います。
お通夜・お葬式(男性)
あまり帽子をかぶられている方は少ないかと思います。スーツに帽子はフォーマルな感じで良いのですが、室内の場合はクロークに預けるほうがよいでしょう。黒いフェルトハットなどがあうかと思います。
お通夜・お葬式(女性)
女性の方でトークといわれる帽子や髪飾りといった感じでレースを使用したカクテルハットなどがかぶられることがあります。小さい帽子やや頭と一体感があるので、例外的に室内でかぶっていても違和感はなく、マナー上もさほど問題なく見られる場合が多いです。色は黒を選びましょう。
スーツに対しての帽子のコーディネート・着こなし
スーツはフォーマルなイメージが強いので、カジュアルな帽子を合わせないほうが似合います。またスキンヘッドの人はハットなどであれば渋いイメージが、若者であればハットよりもニット帽などのほうが等身大のイメージでいいかもしれません。