サイズ・色・帽子の種類が豊富な老舗の帽子屋ライオンドウです。今回のブログは、「帽子を部屋や建物の中、室内(屋内)、食事中に脱がないとマナー違反か?」について書きたいと思います。
~目次~
- 1 帽子を部屋や建物の中、室内(屋内)、食事中に脱がないとマナー、礼儀違反か?
- 2 シーンや場所別による帽子のマナー、礼儀について
- 2.1 部屋や室内、建物の中の帽子のマナー、礼儀について
- 2.2 レストラン、フレンチ、居酒屋、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、カフェ、喫茶店など飲食店での食事中の帽子のマナー、礼儀について
- 2.3 結婚式での帽子のマナー、礼儀について
- 2.4 パーティーでの帽子のマナー、礼儀について
- 2.5 劇場、クラシックコンサート、観劇、舞台、演劇、映画などでの帽子のマナー、礼儀について
- 2.6 博物館、美術館などでの帽子のマナー、礼儀について
- 2.7 神社、初詣、お寺などでの参拝時の帽子のマナー、礼儀について
- 2.8 葬儀、お通夜などの帽子のマナー、礼儀について
- 2.9 車内での帽子のマナー、礼儀について
- 2.10 ゴルフでの帽子のマナー、礼儀について
- 2.11 学校など授業中の帽子のマナー、礼儀について
- 2.12 病院に入院中、通院中、抗がん剤での治療中などの帽子のマナー、礼儀について
- 3 室内でかぶるのにオススメの帽子
帽子を部屋や建物の中、室内(屋内)、食事中に脱がないとマナー、礼儀違反か?
「室内や建物の中で帽子を脱がないとマナー違反なんですか?」また「食事中やレストランでは取らないと失礼なの?」というご質問をよく頂きます。特にニット帽やベレー帽といった帽子はツバがないので、どうしたらいいかわからないんですよね。ましてやターバンやヘッドバンドなどは髪と一体化してしているような雰囲気まであるので、どうしていいかわかりません。
結論でいえば、ケースバイケース
室内で帽子をかぶることはマナー違反かどうか?ということに対しての答えはケースバイケースといえます。ちょっと腑に落ちないでしょうか。ひと昔前では帽子は室内では脱ぐのがマナー、ということが常識でした。しかしながら、時代は多様化して、現在では時と場合によって異なると言えそうです。
帽子を脱ぐのは紳士のしるし?
帽子の起源はいろいろとありますが、現代の帽子の文化のもとは主に中世・近代の西洋の帽子文化から流れがきているところがあります。当時の世界では室内では帽子を脱ぐのが紳士の証として、脱ぐことがマナーとされていました。その後、明治時代に日本にも帽子が輸入されるようになると、日本でも室内や部屋の中では帽子を脱ぐ、人と挨拶するときは帽子を脱ぐ、といったマナーがつくられていったのだと思われます。
現代では室内で帽子をかぶるのはマナー、礼儀違反?
近年は帽子のかたちも様々なものができて、ツバのないベレー帽やニット帽、ヘアバンド、ターバンなどの帽子のかたちが登場しています。特にツバがないので邪魔になることも少なく、中世ヨーロッパでかぶられていたシルクハットのように相手に威圧感を与えるような帽子でないケースもあります。よりヘアアクセサリーのような存在となってきましたので、一部では帽子をかぶって室内で過ごしたり、レストランで食事をしたりすることはマナー違反とは見られないケースも出てきました。
基本は室内では帽子を脱いだほうがベター
室内で帽子をかぶることはマナー違反でないと認識されることも多くなってきましたが、基本は帽子を脱いだほうがベターです。高級なホテルのレストランでの食事、格式ある場所、目上の人と過ごす場合などは、やはり帽子はかぶったままより、脱いだほうがベターです。冠婚葬祭で、ツバのある帽子などはやはりマナー違反に見られることも多いのでクロークで預けるほうがよいでしょう。
基準は相手を不快にさせないかどうか
現在は杓子定規で、室内で帽子をかぶったままでいることがマナー違反かどうかは判断が難しくなっています。とはいえ、基準が必要です。そもそもマナーとは相手が不快に感じるかどうか?ではないでしょうか?カジュアルなレストランやフードコートなどでは比較的帽子はかぶっていても大丈夫でしょう。しかし、一緒にいる人が目上の人で、帽子を室内でかぶることをよく思っていない人であれば脱いだほうがよいのです。また靴を脱ぐ場合、相手の家にお邪魔する場合は脱いでいたほうが印象が良いかもしれません。ですので、帽子を室内でかぶるのがマナー違反かどうかはケースバイケースとなるのです。
シーンや場所別による帽子のマナー、礼儀について
部屋や室内、建物の中の帽子のマナー、礼儀について
部屋や室内、建物の中のマナーについては、帽子を脱ぐのがベターではあります。部屋の中や室内、建物の中のポイントとしては、室内のスペースの広さ、室内にいる人数とその関係性、帽子の種類などが挙げられるかと思います。
室内のスペースが狭くなるほど相手との距離感近くなったり、パーソナルスペースの重なりが大きくなりますので脱いだ方が良いケースが増えるでしょう。またその際に室内にいる人との関係性も重要です。目上の人や上司などと一緒にいる場合の方が脱いだ方が良くなります。帽子もツバが長くボリュームがある帽子ほど脱いだ方がよくなります。
レストラン、フレンチ、居酒屋、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、カフェ、喫茶店など飲食店での食事中の帽子のマナー、礼儀について
レストラン、フレンチ、居酒屋、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、カフェ、喫茶店など飲食店での食事中のマナー、礼儀についてはやはり脱ぐのがベターではあります。レストラン、フレンチ、居酒屋、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、カフェ、喫茶店など飲食店での食事中のポイントとしては、お店のカジュアルさなどの雰囲気によるかと思います。
飲食店のジャンル、価格帯、雰囲気、コンセプト、スペースの広さなどでも違いが出てくると思います。誰もまわりのことを気にしない騒がしい大衆的な居酒屋の半個室などでは帽子をかぶっていても問題ないかもしれませんし、カウンター越しの静かな価格帯の高いいわゆるまわらない高級寿司屋さんなどでは失礼に当たる場合もあります。高級店は間違いなく脱いだ方が無難です。もしわからなければ店の人に直接聞いてみるというのもいいのかもしれません。
結婚式での帽子のマナー、礼儀について
結婚式での帽子のマナー、礼儀については脱ぐべきだと思います。結婚式は新郎新婦が主役であること、また結婚式という儀式の点からも招かれた場合には帽子は脱ぐべきであると考えられます。そのためにもクロークで帽子は預かってもらえるようになっています。カジュアルな結婚式の2次会であればその雰囲気によって問題ないと思われますが、やはりかぶらないのが無難ではあります。新郎新婦が帽子をかぶる場合は、その挙式のテーマやご自分たちの挙げたい式によって問題ないと思われます。ウエディングハットやヘッドドレスなどといって近年帽子は取り入れられています。
パーティーでの帽子のマナー、礼儀について
パーティーでの帽子のマナー、礼儀については、そのパーティーのカジュアルさや趣旨、また着用する帽子によっても異なるかと思います。基本はクロークに預けたり脱いだ方が良いでしょう。身内だけのパーティーなどであれば帽子を取らないでいても問題ない場合もありますが、基本的には脱いだ方が無難なのとどうしてもかぶりたい場合は主催者に相談するなどしてかぶるかどうか決めましょう。
劇場、クラシックコンサート、観劇、舞台、演劇、映画などでの帽子のマナー、礼儀について
劇場、クラシックコンサート、観劇、舞台、演劇、映画などでの帽子のマナー、礼儀については脱ぐべきだと思います。演者や作品などに敬意を示すため、また同じように劇場、クラシックコンサート、観劇、舞台、演劇、映画などを楽しみに来られた観客の人があなたの帽子で見えにくくなる可能性も出てくるからです。できれば会場のホールに入った時点で脱ぐのがマナーでしょう。
博物館、美術館などでの帽子のマナー、礼儀について
博物館、美術館などでの帽子のマナー、礼儀については、脱いだ方がよいと思います。ツバのある帽子であれば、作品をふとした瞬間に傷つけてしまう可能性もありますし、展示物に敬意を示す意味でも外す方がよいと言えるでしょう。
神社、初詣、お寺などでの参拝時の帽子のマナー、礼儀について
神社、初詣、お寺などで参拝時の帽子のマナー、礼儀については、基本的に拝殿や本殿に入る際に脱ぎましょう。神様や仏様に敬意を示す意味で重要だと思われます。具体的には神社であれば鳥居をくぐるタイミングで一礼をして帽子を脱ぎます。
葬儀、お通夜などの帽子のマナー、礼儀について
葬儀、お通夜などの帽子のマナー、礼儀については、基本的にご遺族や近しい親族の方のみ帽子の着用が認められていますが、近年なるべくならかぶらない方が無難と言えます。男性であれば中折れ帽などですが、基本的に受付などで預けるなど葬儀中の着用は避けた方がよいでしょう。女性の場合、トークなどのような黒のツバのない帽子などをかぶっても問題ない場合がありますが、こちらも無難なのはかぶらないことかもしれません。病気や事故など見た目に目立たないようにかぶる場合は真っ黒のベレー帽やニット帽などであれば良しとされることもあります。キリスト教のカトリックではベールなどの着用が認められています。
車内での帽子のマナー、礼儀について
車内での帽子のマナー、礼儀については、車内に同乗している人との関係性にもよるかと思います。一人で乗る場合は、基本的には脱ぐ方が良いとは思われますが、マナー上は特に問題ないと思われます。(運転中は意外と日差しがきついのでかぶっておくことで紫外線防止になります。)同乗者が目上の人の場合は脱ぐ方が良いでしょう。
ゴルフでの帽子のマナー、礼儀について
ゴルフでの帽子のマナー、礼儀については、基本的にゴルフプレー中に帽子をかぶらなくてはいけないルールは現状ありません。ただし日差しを受けて汗をかくスポーツなので熱中症などを避けるためにもキャップやサンバイザー、ハンチング帽などの帽子をかぶる方が良いでしょう。麦わら帽などのハットをかぶる人もいらっしゃいますが、特にマナー違反ではありません。ただツバの長い帽子はプレーの邪魔になることがあるので注意してください。またどのような帽子であってもクラブハウス内やレストランでは帽子を脱ぐのがマナーです。
学校など授業中の帽子のマナー、礼儀について
学校など授業中の帽子のマナー、礼儀については、基本的には脱いだ方が良いと思われます。大学の構内などは人数が多いためにかぶっていても問題ない場合もあるかとは思いますが、やはり授業中は先生に敬意を示すためにも脱いだ方が良いでしょう。病気など何らかの事情でどうしてもかぶりたい場合は、事前に教授や先生にその旨を伝えておく方がよいと思われます。
病院に入院中、通院中、抗がん剤での治療中などの帽子のマナー、礼儀について
近年抗がん剤の治療や放射線治療などで髪の毛が抜けるために、帽子やウィッグをかぶられるという方も多くいらっしゃいます。そういった場合に室内や屋内でかぶっていていいのか?とい問題もありますが、多くの場合は問題ないと思われます。帽子をかぶっていたほうが抜け毛を防ぐことができ、頭部も守ることもできるので、メリットの部分が大きいです。周りの理解も得られやすいと思いますので、かぶられたほうが良いでしょう。
室内でかぶるのにオススメの帽子
ワッフルワッチ・グラフ3
たっぷりしたシルエットの深めにゆったりかぶれるワッフルワッチ。主にコットン素材を使用してあるので、肌触りもよくサラリとした質感です。幅広いサイズに対応できるワッフル生地のビッグワッチは伸縮性もあり、頭まわりの大きな方にもオススメ。
ダンダンワッチ・レン
メンズ・レディースに定番・人気の春夏素材の薄手のニット帽。全体的にタックが入っているので、かぶっただけでもシルエットが美しくきまるようになっています。室内や屋内、入院用、通院用といった用途にも使用できます。薄くてしゃりっとした素材なので、蒸れも少なくストレスフリーなかぶり心地です。
チリー ワッチ
フィット感が特徴の春夏素材の薄手のニット帽。伸縮性が高く、見た目ほど締め付け感もないのでおすすめです。
ボーダーワッチ リン
少し粗目の編みで通気性があるのが特徴です。長時間かぶっても蒸れの心配が少ないのでおすすめです。
ステットソン・綿ショートワッチ
綿100%のシンプルなショートワッチ。耳までの浅めのかぶりになっていて室内でもかぶったままいられます。ピッタリしたかぶり心地ですが、伸縮性もあり頭に合わせてフィットしてくれます。
くるボリュームニット 春夏 ニット帽
麻100%素材のさらりとした質感のニット帽。メッシュのように編まれていて通気性もあります。室内などでかぶったままでも大丈夫なので、通常のファッションとしてかぶるだけでなく、入院などのシーンでも活躍します。ブラック以外はすその部分の配色がと編みが異なり、先端はロールアップされています。トップは適度なボリュームがあるので少し垂らすようにかぶったりベレー帽のようにかぶったりできます。
コットン・フィッシャーマンキャップ
メンズ・レディースかぶれる人気のフィッシャーマンキャップ。ツバのないキャップのスタイルで、ポンと気軽にかぶれるラフさが魅力。
フラミンゴ バスクウールベレー/FLAMINGO BASQUE WOOL BERET
良質なウールを使用した、年齢、男女問わずかぶりやすいシンプルな純国産のバスクベレー帽。フラミンゴのマークがトレードマーク。かぶれば納得のクオリティの高さ。ベレー帽。