サイズ・色・帽子の種類が豊富な老舗の帽子屋ライオンドウです。今回のブログは、「ボーラーハット・ダービーハット(山高帽)とは?発祥や由来、歴史など」を書きたいと思います。
~目次~
ボーラーハット・ダービーハット(山高帽)とは?
ボーラーハット(山高帽)とは、トップが丸いかたちをしたツバの短いハットのことを指します。日本では山高帽とも呼ばれ、文字通り山(クラウン)が高いことからこの名前がついています。山高帽は福沢諭吉が名付けたともいわれています。チャールズ・チャップリンが愛用し、トレードマークともなった帽子です。アメリカではダービーハットともいいます。
ボーラーハットの発祥や由来、歴史について
ボーラーハットの歴史、ルーツは1800年代にさかのぼります。一般的にはジェームスロック&カンパニー・ハッターズ(James Lock & Co. Hatters)の顧客であったトーマス・コークの注文により、ウィリアム・ボーラーに依頼してつくった帽子がその発祥の起源といわれています。ジェームスロックは顧客の名前をとった「コークハット」と名前をつけたが、一般的には製作者のボーラーの名前をとったハットが広まることとなったのがボーラーハットの名前の由来です。現在でもジェームスロックはボーラーハットのことを「コークハット」とよんでいます。
ボーラーハット(山高帽)の特徴とは?
ボーラーハットは、一般的にはトップが丸くてツバの短いかたちをしています。ウールフェルト素材でできているものが一般的で、のりで固めているため、やや触るとかたいものが主流でした。ラビットファーを使用しているものは高級品になります。最近ではのりで固めないソフトなタイプのものも多く、また素材もウールフェルトだけでなく、麦わらなどの素材やストローやサーモニットなどの春夏素材を用いたものも出てきています。
ボーラーハット(山高帽)のかぶり方・コーディネートの仕方・服装について
かぶり方について
ボーラーハット(山高帽)のかぶり方は水平にまっすぐかぶるのが一般的です。女性の場合は少しあみだにかぶる(後ろの方にずらしてかぶる)と顔がよく見えて明るい感じになります。頭のサイズ感があっていない場合、ちょこんと頭に乗ってしまうとダサい感じになります。サイズ感をあわせることが重要です。
コーディネートの仕方・服装について
本来、紳士の帽子として正装などに合わせたりするのですが、現在ではコーディネートはカジュアルなスタイルに合わせる方が合わせやすいかもしれません。ややきれい目なジャケットスタイルはもちろん、カジュアルなシャツなどの服装でコーディネートしても似合うと思います。
ボーラーハット(山高帽)は結婚式の正装としてかぶれるのか?
ボーラーハットは、シルクハットや中折れ帽のようなフェルトハットに比べるとややスポーティーな印象があります。結婚式に男性が帽子をかぶることはマナー的な面でもほぼありませんので、ボーラーハットも結婚式の正装としてはふさわしくないと言えますが、ラフな結婚式の2次会や親友だけのカジュアルなパーティーであれば許されそうです。ただしあくまで新郎新婦がメインなので、その辺をふまえてかぶるのが良いでしょう。
ボーラーハット(山高帽)と他の帽子の違いとは?
ボーラーハットとダービーハットとの違いは?
ボーラーハットとダービーハットの違いは、単純には呼び方の違いです。ボーラーハットはイギリスの呼び方でダービーハットはアメリカの呼び方です。ボーラーハットの別名、つまり別の呼び方がダービーハットになります。
ボーラーハットとメトロハットとの違いは?
お互いにトップの部分が丸いことで共通していますが、メトロハットはトップにボタンなどがついている、6方(6パネル)で丸くかたちをつくっている、ダービーハットはツバが短くくるりと丸みを帯びているが、メトロハットは下に下がったツバをしている、などの違いがあります。メトロハットはフェルト素材をつかうことはほとんどなく、生地でつくられたものが多いです。
ボーラーハットとシルクハット・ポークパイハットとの違いは?
ダービーハットとシルクハット、ポークパイハットの違いは主にトップ(クラウン部分)の違いです。ダービーハットは半球のかたちをしていますが、シルクハット、ポークパイハットは円筒形をしています。シルクハットとポークパイハットの違いは主に山の高さです。シルクハットの方が高いトップをしており、ポークパイハットは低い山の高さです。
ボーラーハットと中折れ帽の違いは?
ボーラーハットと中折れ帽の違いは、ボーラーハットはトップが丸いのに対して、中折れ帽はトップにつまみがあってへこんだシルエットになっているといった形の違いになります。
オススメのボーラーハット(山高帽)
フォーク・ボーラーハット/FORK BOWLER HAT
シンプルなボーラーハットです。丸みのあるトップの帽子は最近人気のあるかたちとなっています。結婚式のようなフォーマルな場所にでも使える帽子なので、いろいろなコーディネートが楽しめます。
エルモアハット/ELMORE HAT
こぶりなトップのボーラーハット。女性でも似合うようにツバのバランスとかが考えられている。定番のアイテムなので一つ持っているといろいろなコーディネートにあわせるのに便利です。
ポケッタブル フェルト ボーラーハット
折りたためるシンプルなスタイルの秋冬向けボーラーハット。被らないときはコンパクトにたたんでカバンにしまっておくことができます。長時間、折りたたんだ状態でシワがついてしまっても、形状記憶なので大丈夫。スチームアイロンの中温できれいに元の状態に戻ります。上質なウール100%、程よい厚みのフェルトハットです。
ボーラーハット(山高帽)のかぶり方は?
ボーラーハットは、帽子の前後を意識して正面に向けてかぶります。帽子の前後を確認し、ツバが前に来るようにセットしましょう。ボーラーハットは深めにかぶるスタイルが伝統的ですが、顔の形やスタイルに応じて、帽子の深さを調整してください。一般的には、帽子の縁が眉の上あたりに来るようにかぶるとバランスが良いです。
ボーラーハット(山高帽)が似合う人は?
ボーラーハットはトップに丸みがあるので、丸顔や卵型の顔の人が全体的なバランスがとれて似合うとされています。ホームベース顔や四角形の顔の形の人にはあまり似合わないでしょう。サイズ感をあわせながら帽子の丸みとツバのバランスに気をつけましょう。ボーラーハットは坊主の人にもおすすめの帽子です。
ボーラーハット(山高帽)のクリーニング・洗濯の仕方は?
まずはボーラーハットの洗濯表示を確認してください。通常のボーラーハットは、ウールフェルトの素材できていることが多いのでクリーニングや洗濯はできない場合が多いかもしれません。洗濯ができない場合は、アルコールスプレーなどでビン革部分をケアしたりすることがメンテナンスの中心になってくるかもしれません。詳細は下の帽子のお手入れ方法を参考にしてください。
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